世界最大のソフトウェア企業TOP5

ハードウェアを動かすプログラムがなければ、コンピュータはまったく意味をなしませんよね。こうしたプログラムやデータのことを「ソフトウェア」と呼んでいます。それゆえ、ソフトウェア開発者は、テクノロジー業界全体において最も重要な役割を担っているのです。ソフトウェアには、エンターテイメント用、ビジネス用、セキュリティ用など、さまざまな形態があります。さて今回は、世界最大のソフトウェア企業の最新ランキングを発表しようと思います。以下のランキングは、一つの企業が直接または子会社経由で得たソフトウェア総収益によって選ばれていることをお承知おきください。

1. Microsoft(マイクロソフト)

Microsoftは、ソフトウェア業界の頂点に君臨する会社で、売上高は1,681億ドルを記録しています。1975年、ポール・アレンとビル・ゲイツによってニューメキシコ州アルバカーキにて創業され、現在はワシントン州レドモンドに本社を構えるアメリカの巨大ソフトウェア企業です。同社は、あらゆる目的のために多様なプログラムを提供しています。史上最も有名で成功したフランチャイズ製品は、おなじみのオペレーティングシステムソフトウェア「Windows」です。これは、今も世界中で約10億台のコンピュータを動かしており、地球上で圧倒的によく使用されているオペレーティングシステムとなっています。

Windowsの他に、同社の「Office」シリーズもまた、全世界で最も人気があり、広範に使用されているプロダクティビティソフトウェアです。そして、これらは有名なWindows製品のほんの一部に過ぎないのです。それゆえ、Microsoftが世界のソフトウェア事業を独占的に支配し続けていることは、ちっとも不思議なことではありません。

2. Oracle(オラクル)

Oracleは、世界第2位に君臨するソフトウェア企業です。シリコンバレーの中心地、カリフォルニア州レッドウッドシティに本社を構えるアメリカの企業であり、エンタープライズ・ソフトウェアとSaaS(Software as a Service)の世界最大のサプライヤーでもあります。1977年、ラリー・エリソン、ボブ・マイナー、エド・オーツの3人が共同設立した同社は、昨年405億ドルもの世界売上高を記録しました。同社の最も有名なソフトウェア製品は、ERP、CRM、HCM、SCMなどです。

3. SAP

SAP(Systems, Applications, and Products)は、世界最大のソフトウェア企業トップ10に入る、唯一の非米国企業です。ドイツの企業である同社は、昨年、売上高323億ドルをあげ、見事世界第3位に輝きました。1972年、元IBMドイツ法人のエンジニア5人によって設立され、現在では、ヨーロッパ最大のソフトウェア企業と認められています。ちなみに、本社はドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州にあるヴァルドルフに置いています。同社は、主に企業向けソフトウェアに注力しており、世界各地のクライアントに対してSaaSを提供しています。また、企業資源計画(ERP)のソフトウェアでもよく知られており、その分野においてはグローバル市場のリーダー的存在となっています。

4. IBM

最古のソフトウェア企業であり、現在でも事業を続けているIBM。この社名は、International Business Machinesの略称です。同社は、ソフトウェア部門において、クラウドベースおよびコグニティブ・ソフトウェアの開発におけるグローバルリーダーとしての地位を確立することに成功した企業です。近年では、人工知能など、今後需要が増加するとみられる分野により注力しているそうです。

5. Salesforce.com(セールスフォース・ドットコム)

Salesforce.comは、世界第5位のソフトウェア企業で、Oracleの元幹部4人によって1999年に設立されました。米カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く多国籍企業でもある同社は、昨年2021年には、売上高171億ドルをあげました。主にエンタープライズ・ソフトウェア、特にCRM(顧客関係管理)ソフトウェアに注力しており、この分野では間違いなくグローバルリーダーです。